今回のニュースについて
NHKの報道によると、2026年7月22日の東京外国為替市場では、イラン情勢の緊迫化や原油の先物価格の上昇などを背景に、円を売って「有事に強い」とされるドルを買う動きが強まりました。その結果、円相場は値下がりし、1ドル=163円台での取り引きが中心となっています。
地政学的なリスクが高まると、投資家は安全資産とみなされる通貨に資金を移す傾向があります。今回は、そうした「有事のドル買い」が円安をさらに後押しした形といえます。
家計・資産形成への影響
円安が進むと、私たちの暮らしにはさまざまな形で影響が及びます。まず身近なのは輸入品の価格です。日本はエネルギーや食料の多くを輸入に頼っているため、円安と原油高が重なると、ガソリンや電気・ガス代、輸入食品などの値上がりにつながりやすくなります。
一方で、資産形成の面では見え方が変わります。外貨建ての資産や、海外へ投資する投資信託を保有している場合、円換算での評価額は円安によって膨らむことがあります。ただし、これはあくまで為替の変動による一時的な効果であり、円高に振れれば逆の動きになる点には注意が必要です。
物価上昇が続く局面では、預金に置いたままのお金は実質的な価値が目減りしていく可能性があります。家計と資産の両面から、円安・物価高への備えを考えておくことが大切です。
一般の方が注意したいポイント
短期的なニュースだけで判断しない
為替相場は、地政学リスクや金利動向など多くの要因で日々変動します。「円安だから今すぐ外貨を買う」「円高になりそうだから売る」といった短期的な値動きへの反応は、かえって損失につながることもあります。相場の予測は専門家でも難しく、生活者が短期売買で利益を得ようとするのはリスクが高い行動です。
制度・金利・物価の変化は家計全体で見る
為替だけでなく、金利や物価、税制などの変化は、家計全体に影響します。住宅ローンの金利タイプ、預貯金と投資のバランス、保険の見直しなど、複数の要素をまとめて点検することが重要です。個別の金融商品に飛びつくのではなく、全体の設計から考える視点を持ちましょう。
具体的に見直したいこと
- 生活費の中で、円安・物価高の影響を受けやすい支出項目を把握する
- 資産の中で外貨建て・円建ての比率を確認し、偏りがないか見直す
- 当面使わないお金と、すぐに使うお金を分けて管理する
- 為替や物価の変動に一喜一憂しない、長期・分散の姿勢を保つ
こうした見直しを一人で進めるのが難しいと感じる場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。初めて相談を検討する方は有料相談FPガイドを、特定の金融機関に属さない立場からのアドバイスを求める方は独立系FPのすすめも参考にしてみてください。
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まとめ
円相場が1ドル=163円台まで進んだ背景には、イラン情勢などの地政学リスクと有事のドル買いがあります。円安は輸入品の価格を通じて家計に影響する一方、保有資産への効果は状況によって変わります。大切なのは、短期的な相場変動に振り回されず、家計と資産を全体として見直すことです。判断に迷うときは、費用感をFP相談料の相場で確認したうえで、専門家の力を借りることも検討してみましょう。
出典: NHK