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資産形成

20代のお金の相談先はどこがいい?将来の不安を解消するポイント

公開日:2026年7月15日執筆・監修:芳川 宏輔(CFP®認定FP)

こんな悩みはありませんか?

  • そろそろお金のことを真剣に考えたいけど、誰に相談すればいい?
  • 最近よく聞くNISAって始めた方がいいの?
  • SNSで情報が取れる今、FPに相談するのって大げさ?
  • 将来のお金が漠然と不安で、何から手をつけるか分からない

今後結婚や住宅購入などもあるし、そろそろお金のことを真剣に考えたい。でも、誰に相談すればいいのか分からない——そんな風に感じている20代の方は、多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、20代はお金の準備を始めるうえで最も有利な年代です。相談先にはいくつかの選択肢があり、目的に合わせて選ぶことができます。この記事では、20代のお金の現状から、相談先の選び方、今すぐ始められる資産運用の第一歩まで、データとシミュレーションを交えながら丁寧にお伝えします。

20代の資産運用に関する現状

J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025)」によると、世帯主が20代の単身世帯における金融資産保有額は「平均値は255万円、中央値は37万円」になっています。平均値の「255万円」という数字は、一部の突出して資産を持っている富裕層に引っ張られて跳ね上がっているに過ぎません。データを小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる「中央値(37万円)」こそが、私たちの生活実感に最も近いリアルな実態なのです。

さらにデータを深掘りすると、20代のお金事情が「持っている人」と「持っていない人」に激しく二極化している構造が浮かび上がってきます。20代の単身世帯のうち、貯蓄や有価証券を一切持っていない「金融資産非保有(貯蓄ゼロ)」の世帯は約3割(33.2%)にものぼります。社会人になって間もなかったり、一人暮らしの生活費に追われたりして、まとまった貯蓄を作る余裕がまだない層が3人に1人は存在しているのが現状です。

その一方で、100万円未満(24.6%)や100万〜200万円未満(10.2%)といった地道な貯蓄層がいるだけでなく、500万円以上、中には1000万円以上の資産を20代にしてすでに築き上げている層も確実に存在しています。「20代の今」は、「格差」ではなく、意識の差による「二極化」が急速に進んでいるのです。

投資への関心が急上昇している

新NISA制度の開始以降、若年層の投資熱は一過性のブームを超えました。最新データでは、20代単身世帯の4人に1人(投資信託:25.2%、株式:18.8%)がすでに有価証券を保有しており、全体で見ても約3割の若者が何らかの形で投資のステップを踏み出しています。

驚くべきは、彼らが投資をする「目的」です。結婚資金や旅行といった近い将来の使い道ではなく、20代でありながら「老後の生活資金」を金融資産の保有目的に挙げる人が約4割にも達しているという点です。国の年金制度への不安や、将来の自助努力の必要性を若い世代ほど敏感に察知し、長期的な視点で資産形成をスタートさせているのです。

20代のうちは、まだその差は「数十万円」という目に見えにくい違いかもしれません。しかし、若さという最大の武器である「時間」を味方につけて投資を始めた人と、そうでない人の差は、30代、40代を迎えたときに数百万、数千万という取り返しのつかない決定的な大差となって現れます。

ポイント
今の20代は、「積極的に投資を始めている人」と「まだ何もしていない人」の二極化が急速に進んでいる世代です。あなたはどちらに属していますか?

20代あるある!お金の悩みや相談

FP(ファイナンシャルプランナー)の相談現場には、毎月たくさんの20代の方が「このままで大丈夫でしょうか」とドアを叩きにやってきます。そのリアルな相談現場で特に多く寄せられる悩みと、そこから見えてくる「データの裏付け」を合わせて紹介します。

1.「貯金が全然できない。同年代はいくら貯めているの?」

他人と比較できないからこそ、自分の現在地が分からず不安になりますよね。20代単身世帯の貯蓄額の中央値はわずか37万円。さらに、約3割(33.2%)の人が「貯蓄ゼロ」です。あなたが「貯金ができない」と悩んでいるその瞬間、周りのごく普通の友人も、同じように数十万円の残高、あるいはゼロの状態で必死にやりくりしているのが20代の平均的な実態なのです。

2.「NISAを始めたいけれど、どうすればいいか分からない」

「新NISAはやるべき」とSNSで毎日のように見かけるものの、一歩踏み出せない。口座は開設したものの、何をどのくらい買えばいいかわからない。なんとなくオルカンやS&P500でいいのかな?——よく聞く相談です。

3.「奨学金の返済があって、投資や貯金に回す余裕がない」

「投資は借金を返してからじゃないとダメなのかな」と板挟みになってしまう。スタートラインが他の人と違うように感じて、気が重くなるのも無理はありません。20代の単身世帯において、何かしらの借入金(奨学金や自動車ローンなど)を抱えている割合は約3割(28.7%)にのぼります。

4.「保険って入った方がいいの?」

社会人になった途端に勧誘される医療保険や生命保険。「今の健康な自分に必要なの?」と疑問に思いつつも、入らないと万が一のときに困るのではないかと、なんとなくモヤモヤし、とりあえずで加入してしまう。

5.「老後2,000万円問題って、まだ20代の自分に関係ある?」

何十年も先の「老後」という言葉自体が遠い未来のように思える一方で、ニュースの不穏な見出しや厳しい現状から、目に見えない不安を抱える方も多くいます。

「まだ20代なのに、お金のことでFPに相談するなんて気が早すぎるのでは……」と思われるかもしれませんが、こうした相談は20代の方から年々、目に見えて増えています。社会に出たばかりの皆さんが、自分の将来に真剣に向き合い、危機感を持っている証拠であり、非常に素晴らしいことです。お金の仕組みを学ぶのに「早すぎる」ということは絶対にありません。

なぜ20代から「お金の準備」をするのか?

20代前半までは自分のためだけに自由に使えていたお金も、20代後半から、人生の大きな転換期とともにまとまった出費が立て続けに押し寄せてきます。

近い将来、どんなことでお金を使うのか?

まずは、近い将来に待ち受けている主なライフイベントと、その費用の目安(相場)を確認してみましょう。

20代後半以降の恐ろしさは、「気付いたらお金が貯まっていなかった」という状況の中で、これらの大きな出費が連続してやってくるという点にあります。直前になって慌てても、一気に数百万円単位のお金を捻出するのは不可能です。今から少しずつでも備えを始めておくことで、将来「お金がないから結婚を諦める」「予算のせいで住みたい家を諦める」といった妥協を減らし、人生の選択肢を大きく広げることができます。

お金のことを知っておくメリット

「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットは、「自分自身への投資が最も価値がある」と述べています。自分の知識や能力を高めることは、市場の変動に影響されず、生涯にわたって大きなリターンを生み出し続ける最強の資産になります。

資産運用の具体的な(主な)方法

「資産運用」といっても、すべての資金をリスクに晒す必要はありません。資産運用=ギャンブルだと思われがちですが、正しい知識のもと、目的や時期に合わせてそれぞれの道具を賢く使い分ければ決してギャンブルではありません。

ポイント
20代の限られた収入と最も相性が良いのは、圧倒的に「NISAを使った少額からの積立投資」です。一喜一憂せずに、毎月決まった額を淡々と働かせる仕組みを作りましょう。

20代から資産運用すると老後どうなるか?(シミュレーション)

「貯金だけ」の場合と、「資産運用」を取り入れた場合で、将来の資産にどれほどの差が生まれるのかを具体的な数字で見てみましょう。

【シミュレーション条件】25歳から65歳までの40年間、毎月2万円を積み立てた場合(総積立元本:960万円)

運用のスタイル65歳時点の想定資産総額元本からの増減
貯金のみ(金利ほぼ0%)約960万円+0円
年利4%で運用(堅実な運用)約2,300万円+約1,340万円
年利7%で運用(積極的な運用)約4,900万円+約3,940万円

※月初積立・月複利計算の近似値。手数料・税金等は考慮していません。あくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

元本960万円が4,000万円以上にまで膨れ上がる魔法のような現象。これこそが、利息が利息を生む「複利の効果」です。複利は期間が長くなるほど、後半に向けてグラフが右肩上がりに急上昇していく特性を持っています。30代・40代になってから慌てて大きなお金を投資するよりも、20代のうちから「毎月2万円」という無理のない少額でスタートした方が、最終的に手にする果実は圧倒的に大きくなります。

重要
投資の世界で、お金の多さ以上に価値があるのは「時間の長さ」です。20代のあなたには、30代や40代の人がどれだけお金を積んでも決して買えない「40年という時間」という最大の武器が、最初から備わっているのです。

「貯金が一番安心」ではない理由(インフレ)

資産運用にはリスクが伴い、運用成果によっては元本割れすることもあります。そう聞くと「やっぱり貯金が一番安心」と思うかもしれません。しかし、今の日本は「インフレ」の時代です。インフレとは、一言でいうと「モノやサービスの値段(物価)が上がり続けること」。物価が上がるということは、裏を返せば「お金の価値が下がっている」ことと同じです。

たとえば、今まで1本100円で買えていたジュースが150円に値上がりすると、これまでと同じ100円玉1枚では買えなくなります。ジュース(モノ)の価値が上がり、100円玉(お金)の価値が下がった状態です。お金をすべて預貯金のまま眠らせておくと、口座の数字(額面)は減らなくても、将来買えるモノの量が減ってしまいます。そのため、インフレに対抗する手段として、株式や投資信託などの資産運用を活用することが現代では重要視されています。

注意
投資を始める大前提として、病気や失業、急なライフイベントに備える「生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)」は、必ず引き出しやすい貯金(現金)で確保しておきましょう。その上で、しばらく使う予定のない「余剰資金」を投資に回すのが鉄則です。

20代の主なお金の相談先

お金の相談で大切なのは、「どこが絶対に正解」というわけではなく、あなたの目的やライフステージ、何を最優先したいかによって最適な選択肢が変わるということです。まずは身近にある6つの相談先について、それぞれの特徴を整理してみましょう。

相談先相談できること費用向いている人注意点
銀行預金、住宅ローン、身近な資産運用(投資信託など)の相談無料「まずは身近で信頼できる大手に相談したい」という人自社で取り扱っている商品(投資信託や保険)の提案が中心になりやすい。
証券会社株式や投資信託、NISAなど、投資に関する具体的な相談無料「すでに投資したい商品が決まっている」「具体的な運用方法を知りたい」という人あくまで「投資商品の販売」が前提。リスクの高い商品を勧められるケースもある。
保険会社・保険ショップ生命保険、医療保険、学資保険などの加入・見直し相談無料「万が一の備え」をメインに、保障内容をプロと整理したい人無料で利用できるが、最終的な「保険の加入・提案」がセットになることが多い。
FP(無料相談)家計管理、ライフプラン、資産運用、保険などの幅広い相談無料「まずは大まかなライフプランを無料でプロに作ってほしい」という人販売手数料が主な収入源のため、提案が特定の金融商品に偏る可能性がある。
FP(有料相談)家計全体、資産運用、住宅ローン、税金、相続など網羅的な相談有料(相談料)「特定の商品を売り込まれず、中立な立場でアドバイスを受けたい」という人相談料はかかるが、商品を販売しないため100%顧客目線の家計アドバイスが受けられる。
自治体・公的機関生活困窮、借金問題、基本的な制度(iDeCoやNISAの概要など)の相談無料「お金の基本知識を知りたい」「まずは中立かつ完全無料で話を聞きたい」という人中立性は高いが、個人に合わせた継続的・個別具体的なサポートは受けにくい。

窓口によって得意分野やビジネスモデル(どのように利益を得ているか)は全く異なります。自分に合った相談先を選ぶための判断軸は、次の3つです。

20代の今のうちにやるべき資産運用とは?

FPの視点から、20代が失敗せずに「資産を伸ばす側」へ回るための具体的なアクションプランを4つのステップで解説します。

STEP 1:生活防衛資金を確保する(最優先!)

生活防衛資金とは、急な病気やケガ、予期せぬ失業、あるいは「今すぐ仕事を辞めたい」と思ったときなど、生活を防衛するお金のことです。毎月の生活費の3〜6ヶ月分を、いつでも引き出せる預貯金として最優先で貯めましょう。貯金ゼロの状態で全額を投資に回すのは絶対にNG。万が一のときに投資を強制解約せざるを得なくなり、結果的に損をしてしまう原因になります。

STEP 2:5年以内に使う予定のあるお金は確保する

保有期間が5年未満の場合、投資を開始したタイミングによっては、マイナス(元本割れ)のまま終了する可能性が十分にあります。住宅購入の頭金、結婚資金、子供の進学費用など「5年以内に使う目的が決まっているお金」を運用するのはリスクが高すぎるので、預貯金で置いておきましょう。

STEP 3:少額から資産運用を始める

生活防衛資金が貯まったら、国が用意した非課税制度「NISA」をファーストチョイスに。積立額の目安は毎月5,000円〜1万円でもOKです。20代の資産運用で最も大切なのは、金額の大きさではなく「仕組みを作って、1日でも早く始めて継続すること」。一度自動引き落としを設定してしまえば、あなたの代わりに「時間」という武器が勝手にお金を育て始めてくれます。

STEP 4:収入が増えたら、積立額を少しずつ増やす

見直しのタイミングは毎年の昇給、転職による年収アップ、ボーナスの時期です。給料が1万円増えたら、そのうち5,000円をNISAの積立額に上乗せする。「収入が増えた分、生活水準をすべて上げるのではなく、一部を未来の自分への仕送りに回す」という仕組みを作れると、資産の伸びるスピードは爆発的に加速します。

FPに相談すべきタイミングってどんな時?

お金の相談は、「本格的に困ってから」と考えがちですが、その一歩手前で相談することこそが、将来の明暗を分けます。特に、以下のような変化や悩みを迎えたときが、FPへ相談するベストなタイミングです。

20代の相談は「早すぎる」どころか、最も価値が高い

「まだ20代だし、相談するほどの資産もないから早いのでは……」と思う必要はまったくありません。むしろ、20代での相談は人生の中で「最も価値が高いタイミング」です。なぜなら、資産運用において最大の武器は「時間」だから。20代のうちに正しい家計管理を身につけ、少額からでもNISAやiDeCoをスタートできれば、数十年後に得られる「複利効果」を最大化できます。若いうちの1年の遅れは、将来の大きな資産の差となって跳ね返ってくるのです。

「商品を売り込まれない安心」を有料相談で

「無料の相談窓口だと、高い保険や投資信託を強引に売り込まれるのでは」と不安になる方も多いでしょう。限られた収入で暮らす20代にとって、不要な金融商品を契約させられるリスクは避けたいものです。そこで選択肢に入れたいのが、金融商品を一切販売しない「有料相談型のFP」です。

有料相談のFPは、相談料を受け取る代わりに、どこの金融機関にも属さない完全な中立・客観的な立場からアドバイスを行います。商品を売る必要がないため、不要な保険を勧めたり特定の投資信託を売り込んだりすることは100%ありません。「20代のあなたにとって、本当に正しいお金の使い方・増やし方」だけを徹底的に一緒に考えてくれます。

まとめ

20代のお金の悩みや相談先の選び方について解説してきました。最後に、将来に向けた大切なポイントを振り返ってみましょう。

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「何から始めればいいか分からない」「自分の家計に本当に合った、100%中立なライフプランを作ってほしい」——そんなときは、金融商品を販売しない中立なFPへの相談も選択肢の一つです。

「資産相談ドットコム」なら、特定の金融機関に属さない、完全中立な独立系FPを簡単に探すことができます。強引な勧誘や商品の売り込みは一切ありません。20代のお金の相談先に迷ったら、まずは中立な立場の専門家に話を聞いてみることから始めてみてください。早く動いた分だけ、将来の選択肢は広がります。未来のあなたを助けるための一歩を、今ここから踏み出してみませんか?

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