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【2026年版・現役FPが解説】投資詐欺を見分ける方法とは?

「SNSで知らない人から突然、投資の話を持ちかけられた」「広告を見て連絡してみたら、想像以上に条件が良くて、なんだか不安になってきた……」「久しぶりにあった友人が最近投資で儲かっているらしく、やってみないかと誘われた」等…そんな経験はありませんか。

最近、こうした投資に関するトラブルが急増しています。金融庁に寄せられた投資詐欺に関する相談件数は、2023〜2024年の2年間で 約1万件にのぼります。警察庁の発表によると、SNSを通じた投資詐欺の被害額は年間で数百億円規模に達しており、特に30〜60代の方が被害に遭うケースが増えています。

大切なのは、「投資=怪しい」と萎縮し、投資がすべて危ないと避けてしまうのではなく、「正しい知識があれば詐欺は見抜ける」という視点を持つことです。この記事では、現役FPの視点から、投資詐欺の典型的な手口・見分け方・相談先まで分かりやすく解説します。怪しい投資話が来たとき、ぜひこの記事を判断の軸にしてください。

監修者情報:芳川 宏輔

株式会社ウィンカム 取締役
CFPⓇ認定ファイナンシャルプランナー/住宅ローンアドバイザー
金融商品・保険商品を一切販売せずコンサルティングに徹するFP。
保険・住宅ローン・資産運用・NISA等サポートは多岐に渡る。
100世帯以上の顧問FPをし、延べ相談実績は400回を超える。

投資詐欺の典型的な特徴

「これって詐欺なんだろうか?」と感じたとき、まず疑うべき「危険なサイン」があります。手口の詳細に入る前に、投資詐欺に共通するパターンを整理しておきましょう。

①「絶対儲かる」「元本保証」という言葉

合法的な金融商品に「元本保証」や「必ず儲かる」は存在しません。これは投資の世界における絶対的な原則です。リターンの裏側にはリスクがあります。以下の図が基本的なリスクリターンの関係です。リスクがなく、リターンが大きい左上に位置する商品は存在しません。

FP芳川 宏輔 作成

また、出資法により、金融商品取引業の登録を受けていない者が元本保証を約束して出資金を集めることは違法行為にあたります。「月利10%保証」「年利30%以上確実」といった、現実離れした高利回りの提示も同様の危険サインです。正規の金融商品でこれほどの利回りが「保証」されることはあり得ません。

要注意ワード 「元本保証します」 「絶対に損しません」 「月利10%保証」「必ず儲かる」

②「今だけ」「あなただけ」「非公開情報」などの限定感と急かし

「今日中に決めないと枠が埋まります」「あなただけに特別に教えている情報です」――こうした言葉は、あなたの冷静な判断を奪うために使われます。

たしかに長期投資において、早くスタートすることは大切ですが、「枠」や「特別な情報」は存在せず、即決しなければならない投資はこの世に存在しません。「考える時間をください」と言ったときに相手が焦らせてくるようなら、それ自体が詐欺のサインです。

要注意ワード 「今日限りです」 「残り○○しかありません」 「他の人には言わないでください」

③SNS・マッチングアプリ・著名人の名前を使う

面識のない相手からSNSのDMで投資話が届くケースが急増しています。また、著名な投資家・芸能人・経済評論家の名前や顔写真を無断使用した偽広告や、AI技術を使ったディープフェイク動画が出回っており、本人が推薦しているかのように見せかける手口が増えています。このようなケースでは、まずLINEに登録をさせ、その後匿名性の高い別のアプリに誘導します。有名人が直接一般市民にアプローチすることはありません。

FP芳川 宏輔 作成

④業者の実態が不透明

会社名・住所・担当者名がはっきりしない、またはインターネットで検索してもほとんど情報が出てこない業者は要注意です。金融庁への登録がない「無登録業者」が投資勧誘を行うことは違法です。相手が合法的に営業しているかどうか、後述する方法で必ず確認してください。金融庁では「金融事業者一括検索機能」を公開しています。(金融事業者一括検索)投資話が来た際には、まずこのようなデータも確認しましょう。※会社名だけ、実体に合わせている場合もありますので注意が必要です。

⑤振込先が個人名義

投資商品の振込先口座は必ず法人名義のはずです。「○○○○(個人名)」宛の振込を求められたら、即座に疑ってください。個人名義口座への振込は、詐欺グループが資金を回収するために使う典型的な手法のひとつです。

実際にFPとして受けた相談

相談に来られた方で、こんなケースがありました。SNSで知り合った人に「毎月確実に稼げる方法がある」「100%元本保証で必ず儲かる」と誘われ、最初10万円を振り込みました。3か月までは毎月配当が入ってきたので信用して追加で30万円を入金したところ、ある日突然、相手と連絡が取れなくなってしまい投資した40万円は闇の中に——。

当初の少額配当は、次の大きな入金を引き出すための「エサ」だったのです。
詐欺に遭った方は自分を責めがちですが、これは巧妙に設計された罠であり、知識があれば防げます

投資詐欺の手口

「これは実際にあった詐欺の手口だったのかも」と気づいていただくために、代表的な手口を具体的に紹介します。

①SNS型投資詐欺

現在最も急増している手口が、SNSやマッチングアプリを使った勧誘の手口です。最初は投資と関係ない趣味や共通の話題で交流し、ある程度信頼関係を築いてから投資話を持ちかけます。次に著名人のなりすまし公式アカウントに追加させ、その後、匿名性の高いアプリに移行させます。その投資グループチャットにはサクラが存在し、「○○先生の言う通りやったら○○万円儲かりました!ありがとうございます!」とう投稿が複数され、まるで全員儲かっているという雰囲気を演出する手口も多発しています。

FP芳川 宏輔 作成

警察庁の発表によると、SNS型投資詐欺は1件あたりの被害額が1,000万円を超えるケースも珍しくなく、深刻な被害が広がっています。

よく使われるワード 「先生の言う通りにすれば必ず儲かります」 「投資グループに招待します」

②ポンジスキーム

この「ポンジ・スキーム」という名前は、1920年代にアメリカで大規模な投資詐欺を行ったイタリア系移民、チャールズ・ポンジ(Charles Ponzi)に由来しています。現在も多用されるこの手口は①高配当・元本保証でありえない高い利益率を約束する。②もっともらしい運用先を説明するが、実際には運用していない。③新規会員の入会金や投資額が既存会員の配当に回されるため、人が集まらなくなった瞬間に消滅します。(いわゆるタコ足配当)

当初は配当が実際に受け取れるため信用してしまい、追加入金や友人の紹介を重ねます。しかし最終的には、新規の資金が集まらなくなった時点で突然サービスが停止し、すべての投資家が損失を被ります。損失を被るだけでなく、知人友人との関係も悪化してしまうかもしれません。

よく使われるワード 「毎月安定した配当が入ります」 「友人を紹介してくれたら紹介料を出します」

③未公開株・架空ファンド型

「もうすぐ上場する有望な企業の株を、今だけ特別に購入できます」「いま政府が力を入れている○○という事業に先行投資できます」などと持ちかける手口です。実在しない企業、または実在しても上場予定のない企業の「未公開株」を高額で売りつけたり、政府をちらつかせ、信用を高め、実態のない事業に投資をさせます。

1年は資金が引き出せない条件がついていたり、一度購入すると「上場まで換金できない」という言い訳で出金を引き延ばし、最終的にはそのまま連絡が取れなくなるパターンが多いです。

よく使われるワード 「上場すれば10倍になります」 「プロ向けの特別なファンドです」「政府の事業なので安心」

④セミナー型・情報商材型

「無料セミナー」や「投資勉強会」の場で「確実に儲かる手法」を紹介し、高額な投資プログラムや情報商材を購入させる手口です。

会場にサクラを用意して「自分も今すぐ申し込みたい」という熱狂的な雰囲気をつくり出し、冷静に考える余裕を奪います。「金融庁公認」などの嘘の権威付けも行われます(金融庁がセミナーを公認することはありません)。

実際にFPとして受けた相談

資産運用に興味があると相談に来られた方で、面談を進めていく中で、年間顧問契約の金額をご提示した際に「実はいま○○という投資プログラムを45万円で購入しようと思っています。(私の顧問契約金額の数倍以上の額)月末までに申込と10万円引きになるし、これで学べば資産運用も自分で理解できるので、芳川さんに相談するかこの商材を買うかどちらがいいのでしょうか?」といった事例でした。その後しっかりと膝を突き合わせて理路整然とお話ししたところ瀬戸際で踏みとどまることができたので、良かったですが、このようなケースは氷山の一角です。

よく使われるワード 「金融庁公認のセミナーです」 「今日限りの特別価格です」

⑤被害回復型詐欺(二次被害)

更に悪徳なのは、過去に投資詐欺の被害に遭った人に「あなたの被害額を取り戻せます」と接触し、着手金や手数料名目でお金を騙し取る手口です。一度被害に遭った方の個人情報は詐欺グループ間で共有されていることが多く、狙われやすい状態になっています。

よく使われるワード 「弁護士と連携して返金させます。まず着手金を」

いずれの手口にも共通するのは、読者の心理的な隙を巧みに突いているという点です。「儲けたい」「損したくない」「信頼できる人に従いたい」という心理を利用しています。知識を持てば、こうした罠を見抜くことができます。

投資詐欺を見分けるチェックリスト

その投資が「怪しいかどうか」を自分でチェックするためのリストです。当てはまる項目がないか、確認してみてください。

FP芳川 宏輔 作成

1つでも当てはまれば、絶対に対応してはいけません。

□ 「元本保証」「絶対儲かる」「高利回り保証」などの言葉が使われている
□ 金融庁の登録業者リストに掲載されていない
□ 「今すぐ決断して」「今日だけ」と急がされている
□ 「あなただけに特別に教える」「他の人には言わないで」と言われた
□ SNSやマッチングアプリで知り合った面識のない相手からの話だ
□ 著名人・有名投資家が勧めているという触れ込みがある
□ 振込先が個人名義の口座になっている
□ 会社の住所や担当者の名前が分からない・調べても出てこない
□ 契約書や説明書類を見せてもらえない
□ 一度お金を入れたら出金を拒否された・手数料を追加で求められた

詐欺を防ぐにはどうすればいい?

チェックリストで怪しいと感じたら、次の行動を取りましょう。知識と確認習慣が、詐欺から身を守る最大の武器です。

①金融庁の登録業者リストで確認する

前述の金融庁のウェブサイト「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」(金融事業者一括検索)では、勧誘してきた業者名を検索することができます。リストに掲載されていない業者は、無登録営業の可能性が高い違法業者です。

注意点:実在する登録済み業者の名称を名乗る「かたり業者」も存在します。業者名だけでなく、住所・電話番号も金融庁公式サイトの情報と必ず照合してください。

②一人で判断しない・即決しない

「今すぐ決めないと損をする」というプレッシャーは、詐欺師がよく使う常套句です。正当な投資に、冷静に考える時間を与えない理由は一切ありません。

家族・友人・専門家に相談してから判断する習慣を持つことが大切です。「一晩考えさせてください」と言って相手が激しく引き留めるようなら、それ自体が詐欺の証拠と思ってください。

③金融リテラシーを向上させる

前述の「リスクリターン」について金融リテラシーが高い人にとってリスクとリターンは表裏一体は投資の絶対的な大原則です。高いリターンを「保証」し、リスクがないような見せ方をする商品は、詐欺かそれ相応の非常に高いリスクを抱えています。

金融、投資の王道を抑えること。つまり金融リテラシーを向上させることも詐欺に合わない大切な準備です。金融リテラシーを上げれば、過去20年のデータから長期分散投資では年利3〜7%程度が現実的なリターンの目安ということもわかるでしょう。それをはるかに超える「保証利回り」が提示されたら、まず疑ってください。

④SNS上の投資情報には慎重に

著名人の名前・顔写真を使った広告は、本人の許諾なく使われているケースが非常に多いです。「あの有名人が推薦しているから安心」と思い込まないようにしましょう。有名人がその投資を推薦し、得られる利益は果たしてあるのでしょうか?恐らく全くないと思います。

⑤被害に遭ったらすぐに相談する

「出金できない」「相手と連絡が取れなくなった」と気づいた時点で、すぐに消費生活センターや警察へ相談してください。時間が経つほど資金回収が難しくなります。「恥ずかしい」「自分が悪かった」と抱え込まず、まず行動することが大切です。

怪しい相談はFPに相談しても大丈夫?相談先はどこにすればいい?

「これって詐欺かも……」「もしかしたら騙されたかも…」と思ったとき、どこに相談すればいいか迷う方は多いと思います。「警察に行くほどのことか」「金融庁に相談するのはハードルが高い」と感じる気持ちはよく分かります。

実は、そんなときに最もハードルが低くて有効な選択肢のひとつが、「中立なFPへの相談」です。

FPは「詐欺の確認」にも対応できます

FPは投資商品や金融の仕組みに詳しいため、「この話は怪しいでしょうか?」という相談にも対応できます。特に、金融商品を販売しない有料相談型FPであれば、販売に伴う利益相反がなく、中立な立場でセカンドオピニオンを提供することができます。実際に私も多くの方の投資詐欺の相談にのってきました。

FPが「これは詐欺の可能性が高い」と判断した場合には、電話を一緒に繋いで、断固断ることも可能です。更には金融庁・消費者庁・警察など適切な公的機関への相談を一緒に考えることもできます。「詐欺かどうかの判断を誰かに手伝ってほしい」という段階での相談が、もっとも早く問題を解決する近道です。

FPとしての実感
「こんな相談をFPにしていいのかな?」等、相談にためらって来られる方がいますが、むしろ歓迎です。詐欺被害が確定してから来られるよりも、「怪しいかも」という段階で来ていただくほうが、被害を防ぎやすいですし、適切な対応を一緒に考えることができます。

公的な相談窓口一覧

相談窓口概要・連絡先
金融庁 金融サービス利用者相談室詐欺的投資勧誘に関する専門相談ダイヤル
0570-050-588(平日10〜17時)
消費者ホットライン最寄りの消費生活センターに繋いでくれます
188
警察(被害届・相談)犯罪被害の相談。最寄りの警察署でも相談可
#9110
証券取引等監視委員会 情報提供窓口不正な証券取引や詐欺的投資勧誘の情報提供先

まず中立なFPに話を聞いてもらうという選択肢

詐欺かどうかまだはっきり分からない段階では、「警察に行く」「金融庁に相談する」というステップはハードルが高く感じられるものです。そんなときこそ、まず「この話どう思いますか?」と中立なFPに聞いてみるのが、現実的で最も取り組みやすい第一歩です。

▶ 資産相談ドットコムでは、金融商品を販売しない中立なFPへの相談が可能です。 「怪しい投資話を持ちかけられて不安」「投資を始めたいけど誰かに確認したい」そんな方のご相談をお待ちしております。

まとめ

この記事で解説した投資詐欺の見分け方を、最後に整理しておきます。

投資詐欺を見分けるためのポイント
「元本保証・高利回り保証」「急かし」「SNSからの接触」は詐欺の共通サイン
金融庁の登録業者リストでの確認が、最も確実な見分け方のひとつ
・怪しいと思ったら一人で判断せず、家族や専門家に相談することが大切
・被害に遭った場合は速やかに公的機関へ相談する(時間が経つほど回収困難になる)
「詐欺かも」という段階でのFP相談が、被害を防ぐ最も早い第一歩

投資詐欺の見分け方は、特別な知識がなくても身につけられます。大切なのは、少しでも怪しいと感じたときに立ち止まること。そして一人で抱え込まず、中立な専門家に話を聞いてもらうことです。

「私なんか絶対騙せれない」と思っている方こそ危険です。詐欺の手口は巧妙化しており、詐欺師、詐欺グループは日夜進化し続けています。油断せず、金融リテラシーを高めていきましょう。

怪しい投資話を受けて不安な方、投資を始める前に誰かに相談したい方は、金融商品を販売しない中立なFPへの相談をご検討ください。 ▶ 資産相談ドットコムでは、初回無料相談を受け付けています。
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監修者情報:芳川 宏輔

株式会社ウィンカム 取締役
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