監修者情報:芳川 宏輔

株式会社ウィンカム 取締役
CFPⓇ認定ファイナンシャルプランナー/住宅ローンアドバイザー
金融商品・保険商品を一切販売せずコンサルティングに徹するFP。
保険・住宅ローン・資産運用・NISA等サポートは多岐に渡る。
100世帯以上の顧問FPをし、延べ相談実績は400回を超える。

皆さんは「IFA」という言葉を見たり聞いたりしたことはありますか?資産運用に関心が出てきたとき、目にするこのIFA。「ファイナンシャルプランナーとの違いは?」といった疑問が出てくるかもしれません。挙句どこに相談すれば良いのか分からず、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、次の3点を中心に執筆をし、分かりやすくお伝えします。
結論から言うと、IFAは「独立した立場で資産運用の助言や金融商品の仲介を行う相談先」、FPは「家計や人生設計全体を見る相談先」です。相談したい内容によって向き不向きがあるため、その違いをしっかり理解しておきましょう。
監修者情報:芳川 宏輔

株式会社ウィンカム 取締役
CFPⓇ認定ファイナンシャルプランナー/住宅ローンアドバイザー
金融商品・保険商品を一切販売せずコンサルティングに徹するFP。
保険・住宅ローン・資産運用・NISA等サポートは多岐に渡る。
100世帯以上の顧問FPをし、延べ相談実績は400回を超える。
IFAとは、”Independent Financial Advisor” の略で、日本語では「独立系ファイナンシャルアドバイザー」や「資産運用アドバイザー」と呼ばれます。資産運用に特化して助言を行うアドバイザーです。
日本のIFAは、金融商品仲介業者として金融庁に登録を受け、証券会社などと業務委託契約を結びながら活動するのが一般的です。提携している証券会社の商品を扱うため、組織の方針に縛られにくく、比較的独立した立場からお客様に合った資産運用の提案がしやすいのが特徴です。
ざっくり言うと、IFAは「資産運用の相談に強い独立系アドバイザー」です。ただし、「独立=完全に利害関係がない」というわけではありません。業務委託を結んでいる提携先証券会社の商品・サービスの範囲内で提案される点は、あらかじめ理解しておきましょう。
ではIFAに相談できる内容を、具体的に見ていきましょう。
投資を始める前の準備段階では「何のために運用するのか」「どれくらいのリターンを望むのか」「逆にどれくらいのリスクなら許容できるのか」「どんな資産配分(アセットアロケーション)にするか」といった資産運用の全体方針を一緒に考えてもらえます。個々の資産状況や目標に合わせた提案を受けられるのが強みです。
投資信託・株式・債券などの説明・提案に加え、実際の金融商品の買付・売買の仲介まで一貫してサポートできます。ここがFPにはできないIFA固有の大きな強みです。方針づくりをしたうえで「相談で終わり」ではなく、実際の取引までワンストップで伴走してもらえる点が大きな特徴です。
IFAの場合、口座開設のサポート、運用開始後のアフターフォロー、定期的なポートフォリオの見直しなど、長期にわたって伴走するスタイルが多いです。「一度きりの相談」ではなく、継続サポートが前提になりやすい点もIFAの特徴と言えます。
IFAによっては、ライフプランニングも相談できるケースがあります。ただし、あくまで軸足は資産運用にあります。「家計全体の再設計」を主目的にしたい場合は、FPの方が向いていることが多いため、次章以降で詳しく比較します。
IFAを利用する際「結局、いくらかかるの?」は気になるポイントですよね。IFAへの費用は大きく次の2種類に分けられます。
IFAによっては、相談自体を無料にしているところも多くあります。一方、有料相談や年間サポート料を設定しているところもあり、費用体系はかなり幅があります。
例えば….
あるIFAは、サポートして運用資産については運用資産残高(運用資産の合計)×1%で、それ以外の資産(運用はしていないが、相談にのる部分)については0.5%を手数料として設定をしています。
注意したいのは、「相談は無料だと思っていたら、取引後のサポートに費用がかかった」というケースです。契約前には必ず次の点を確認しましょう。
IFAへの相談は無料のケースも多いですが、料金体系は一律ではありません。費用を確認した上で「何をしてくれるのか」もあわせて確認してから選ぶことが大切です。
IFAの魅力と注意点を整理します。自分に合うかどうかを判断する際の参考にしてください。
一言でまとめると、「資産運用の具体的な相談に強いのがIFA」、「お金全体の整理に強いのがFP」です。この違いが、次の章の比較のポイントにもなります。
FPとの違いはわかってきたところで、身近にある「銀行や証券会社に相談するのとどう違うの?」という疑問も多いと思います。整理してみましょう。
銀行や証券会社の担当者は、その金融機関に所属しています。そのため、基本的には自社・自社提携の商品やサービスを案内します。何でも行けば対面で相談できる窓口としての安心感はある一方、提案の範囲はその金融機関や証券会社のラインナップになります。また相談料が収益の柱ではなく、「売買による手数料」が収益の中心です。
また、金融機関は顧客との癒着や馴れ合い防止のために、担当者は数年おきに異動するケースが一般的です。「せっかく関係を築いたのに担当者が変わってしまった」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。
IFAは特定の銀行・証券会社の社員ではないため、系列に縛られにくい立場で活動しています。また、銀行や対面証券に比べて担当者変更が起こりにくく、長く同じ担当者に相談しやすいのも特徴です。
まとめると次のような使い分けになります。
ただし、最終的には「人による差」も大きい点は補足しておきます。どの相談先を選んでも、担当者との相性や信頼関係は重要です。
この章が本記事の最重要ポイントです。IFAとFPの役割は似ているようで、実は大きく異なります。
「どちらがいい」「どちらがよくない」という観点ではなく、「相談テーマが違う」という観点で整理しましょう。
次の比較表をご覧ください。
| IFA | FP | |
| 主な役割 | 資産運用の構築・提案・売買仲介 | ライフプランの整理(保険・住宅購入・教育・老後資金) |
| 副次的な役割 | ライフプランの対応 | 資産運用(家計財務状況の最大化) |
| 金融商品の仲介 | できる(金融商品仲介業者として) | 基本的にできない |
| 得意な相談 | 投資信託・株・債券を活用した資産運用の相談 | 教育費・住宅・保険・老後・相続など全体最適化と最大化 |
| 費用 | 無料〜有料(料金体系は様々) | 無料〜有料(料金体系は様々) |
| 向いている人 | 資産運用特化のアドバイスが欲しい | 人生設計から整理したい |
IFAは、資産運用を軸に、金融商品の提案や売買仲介まで担える相談先です。対してFPは、家計・老後・教育資金・住宅・保険・税制・相続など、「くらしとお金全体」を横断的に考える相談先です。
なお、IFAとFPを「両方活用する」というケースも珍しくありません。まずFPで家計を整理し、その後IFAで具体的な運用をスタートする流れは、非常に合理的な選択肢の一つです。もちろんFPも資産運用のサポートやアセットアロケーション(資産配分)の構築のサポートも可能です。
この記事では、IFA(資産アドバイザー)とは何か、FP・銀行・証券会社との違いについて解説しました。
最後に要点を整理します。
IFAとは、資産運用の相談に強い独立系アドバイザーのことです。ただし、FPとの違いを理解したうえで、自分が「投資の具体相談をしたいのか」「家計や人生設計まで含めて整理したいのか」を考えると、相談先は自然と見えてきます。
具体的な資産運用の伴走を求めるならIFA、人生全体のお金の整理から始めたいならFP——この軸を持っておくだけで、最初の一歩が踏み出しやすくなるはずです。






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