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FPに資産運用は相談しない方がいい?相談した方が良い理由とは?

「貯金はあるけど、資産運用って何から始めればいいの?」「NISAやiDeCoは聞いたことあるけど、自分に合った方法がわからない」。そんな悩みを抱えている方の中には、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談を検討している人も多いのではないでしょうか。

でも同時に、「FPに資産運用を相談しないほうがいい?」「結局、商品を売りつけられるだけじゃないの?」といった不安もあるかもしれません。

結論から言えば、FPに資産運用を相談することは「場合と、人による」というのが正直なところです。相談の目的と相談先の選び方を間違えなければ、FPは心強いパートナーになります。一方で、目的がズレていたり、相談先を間違えたりすると、「時間のムダだった」と感じてしまうこともあるのです。

この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)に資産運用を相談するメリット・デメリットを整理したうえで、どんなFPに相談すべきか、有料FPと無料FPの違い、IFAとの違いなどをわかりやすく解説します。

監修者情報:芳川 宏輔

株式会社ウィンカム 取締役
CFPⓇ認定ファイナンシャルプランナー/住宅ローンアドバイザー
金融商品・保険商品を一切販売せずコンサルティングに徹するFP。
保険・住宅ローン・資産運用・NISA等サポートは多岐に渡る。
100世帯以上の顧問FPをし、延べ相談実績は400回を超える。

FP(ファイナンシャルプランナー)に資産運用を相談しない方がいい?

まず最初に、「FPに相談しても意味がない」と感じられやすいケースを正直にお伝えします。

相談しても意味が薄いケースとは?

FP側に問題があるケース

  • ヒアリングをほとんどせず、年齢や家族構成、資産の状況を聞かないまま特定の商品を勧めてくる
  • 相談内容よりも先に、保険や投資商品の販売の話ばかりする(完全に営業目的になっている)

こうしたFPは「売ること」が目的となっており、適切な資産運用のアドバイスを提供せず、「相談」というより「セールス」になってしまい、本当に必要なアドバイスは得られません。

相談者側の目的がズレているケース

反対に相談者側の目的がずれている場合もあります。

  • 「短期間で資産を倍にする方法を教えてほしい」など、裏技(いわばギャンブル)を期待している
  • 「自分では資産運用について一切勉強する気がなく、全部お任せで利益だけ欲しい」というスタンス

FPは顧客全体をみて、適切な資産運用を提案します。いわゆる投資の短期的な「銘柄当てゲーム」のアドバイザーではありません。このような意図でFPに相談しても、お互いにミスマッチになってしまいます。

まずは自分でやっても良いケース

また次のような場合は、わざわざFPに相談しなくても、ネット情報を活用して十分補えることもあります。

  • とりあえずネット証券の口座開設方法だけ知りたい
  • すでに投資経験があり、自分で投資方針も決まっていて、具体的な銘柄選びだけ相談したい

もちろんサポートの中ではこうした「操作方法」についても対応することもありますが、ご自身でしか進めることのできない手続きはご自身でやっていただく他ありません。またFPは個別具体的な銘柄の推奨は業法で禁止されているため「個別銘柄の推奨」を求める場合は、FPの強みとはズレやすい分野です。

結論:目的と選び方が大事

FPに資産運用を相談すること自体はむしろありです。ですが、「目的」と「相談先の選び方」を間違えると意味がなくなりやすくなります。

目的がしっかりしていて、適切なFPを選べば、資産運用の相談は大きな価値を持ちます。次の章では、FPに資産運用を相談する一般的なメリット・デメリットを整理していきましょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)に資産運用を相談するメリットとデメリット

では具体的にファイナンシャルプランナー(FP)に資産運用を相談するメリットと、デメリットについて見ていきましょう。

メリット

1. ライフプラン・家計全体を見ながら、資産運用方針を一緒に考えられる

資産運用を取り入れる最大の目的は実現したい夢や目標を叶えた上で100歳まで資産が尽きないようにすることです。
つまり「何を買い」「いくら儲けるか」ではなく、「何のために・いつまでに・どのくらい増やすか」が重要です。
FPは老後資金、教育資金、住宅資金などの目的ごとに、いつ・どのくらい必要かを整理し、そのうえで運用方針を決めるお手伝いをしてくれます。もちろん億万長者になるために資産運用を取り入れることも大事ですが、その場合は相談する相手はFPではなくていいでしょう。

2. NISA・iDeCoなどを組み合わせた”最適なポートフォリオ”が作れる

NISA、iDeCo、企業型DCなど、複数の制度や金融商品を組み合わせた資産運用の設計図(ポートフォリオ)を作ることができます。各制度の違いや組み合わせ方は一般の方には難しいため、プロのアドバイスは心強いものです。

3. ムダなコストを削減できる

無駄な保険や手数料の高い商品などを整理し、コストを抑えた運用に切り替えるサポートが受けられます。独立系FPは販売コストから収益を得ているわけではないので、手数料を少しでも削減することで、毎月数千円でも、10年・20年で見れば大きな差になります。

デメリット・注意点

1. 無料相談では、商品販売が目的になっているケースもある

無料のFP相談では、実質的に保険や特定商品の販売が目的になっていることがあります。「相談」のつもりが最終的に「セールス」になってしまうケースも多々ありますので注意が必要です。

2. FPの知識・経験にバラつきがある

FPの資格を持っていても、知識や経験、考え方には大きなバラつきがあります。「誰に当たるか」で相談の質が大きく変わるため、慎重に選ぶ必要があります。

3. 有料相談には費用がかかる

有料FP相談の場合、1時間あたり数千円から1万円台程度の相談料がかかります。年間顧問契約の場合では数万円~数十万円かかりますので、費用対効果を考える必要があります。

まとめ

ファイナンシャルプランナー(FP)に資産運用を相談するメリットは大きいものの、相談先の選び方を間違えると「意味がなかった」と感じてしまいます。次の章では、後悔しないFP選びのポイントを見ていきましょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)選びのポイント

「どんなFPに相談すべきか?」は、資産運用の相談を成功させる最大のポイントです。ここでは、FP選びのチェックポイントを具体的に紹介します。

1. 所属・ビジネスモデルを確認する

FPには、銀行・証券・保険会社所属のFP、保険代理店のFP、独立系FPなど、さまざまなタイプがあります。

重要なのは、「どこから報酬をもらっているか」「お金が発生するポイントはどこか」を確認することです。
企業系FP(銀行・証券・保険会社・保険代理店)の多くは販売した商品が売れることによる販売手数料や顧客の紹介料で成り立っています。
独立系の主な収入源は顧客からの相談料になります。この違いで提案内容のスタンスも変わります。具体的な手数料や紹介料は顧客には開示はされないため、注意が必要です。

2. 相談料・料金体系の透明性

次に無料か有料か、有料なら料金はいくらかを確認しましょう。

企業系の場合は多くが無料相談を実施しています。その代わり「相談は無料だけど、商品を契約したら手数料が発生する」というモデルが中心です。なぜ無料で相談が受けられるのか?を考える必要があります。
無料・有料問わずどういう仕組みでそのビジネスが成り立っているのか、事前に必ず確認することが大切です。

3. ヒアリングの丁寧さ

良くないFPは良くしゃべります。逆に良いFPは、とにかくヒアリングが丁寧でよく聴きます。年齢、家族構成、収入、支出、資産、負債、価値観、将来の希望などを丁寧に聞いてくれます。イメージとしては1時間ミーティングがあれば顧客側の話す時間が、40分~45分。FP側が15分程度のバランスがいいです。

いきなり商品やサービスを提示するのではなく、定性定量の両側面をよくヒアリングし、資産運用の「目的」「期間」「リスク許容度」を聞き出し、資産運用をスタートするFPの方が良いでしょう。

4. 専門領域・実務経験

FPにも得意分野があります。資産運用に強いFPなのか、住宅や保険に強いFPなのか、事前に確認しておくと安心です。確認方法としては、HP上での経歴、過去の相談事例、コラム執筆、セミナー実績などがあると、判断材料になります。ただし記載している情報が誤っている場合もありますので、鵜吞みにしないことも大切です。

5. 相性(ソフト面)

また相性も非常に大切です。ご自身の経済状況や資産について明らかにする必要があります。信頼がおける人物か、自分の人生を任せて伴走してもらいたいかよく吟味しましょう。話しやすいか、こちらの意見も聞いてくれるか、否定から入らないか。フィーリングもかなりありますので、「この人になら、お金の本音を話しても大丈夫」と思えるかどうかを重視しましょう。

複数のFPと話してみるのもおすすめ

FPは「商品」ではなく「人」です。1人に絞る前に、2〜3人話を聞いて比較するのもおすすめです。相談内容を適切にサポートしてくれるか。相性がいいか。成果物や提案内容を比べることで、自分に合ったFPが見つかりやすくなります。

FP(ファイナンシャルプランナー)とIFAに相談する違い

「FPとIFAって何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、資産運用の相談という観点から、両者の違いを整理します。

FPの特徴

FPは、ライフプラン、家計、保険、住宅、相続、資産運用など、生活におけるお金全体を扱う専門家です。

資産運用のサポートを行うかどうかは人によって異なりますが、基本的には「ライフプランからスタートして資産運用を取り入れるか、取り入れる場合の運用方針をどうするかを決める」というアプローチをとります。
報酬はクライアントからの相談料が中心となります。

IFAの特徴

IFA(Independent Financial Advisor)は、「独立系ファイナンシャル・アドバイザー」として、証券会社などと提携し、株や投資信託などの金融商品を扱える立場にあります。(金融商品仲介業)

資産運用(投資)に特化した相談・商品の提案が得意で、同じ担当者が長く付きやすいというメリットもあります。
報酬は、取引毎にかかる手数料報酬のコミッション型や顧客からの預り資産(運用している資産)に年率を掛けたフィーベース型、相談ごとに払う相談料の3つが主流となっています。

どちらに相談すべき?

FP向きの相談内容

  • 老後資金、教育資金、住宅ローンなど、ライフプランからスタートして家計全体を整理し資産運用したい
  • 「投資を始めるべきか、どのくらいの金額で始めるべきか」から相談したい

IFA向きの相談内容

  • 投資信託や株など、具体的な金融商品の選び方や運用の中身を深く相談したい
  • すでにライフプランはある程度決まっていて、投資の実務面に集中したい

両方を併用するケースも

FPでライフプランとざっくり方針を固めたうえで、IFAで商品選びを細かく相談する、という使い分けをする人もいます。自分の状況に合わせて、柔軟に選びましょう。

無料FPと有料FPの違い

「無料相談」と「有料相談」の違いは、多くの人が混乱しやすいポイントです。ここでは、ビジネスモデルと相談内容の両面から整理します。

無料FP相談の一般的な特徴

銀行、証券、保険会社、保険ショップなどでの無料FP相談のビジネスモデルは金融商品の販売手数料などで成り立っているケースが多いです。相談だけで終わっていたら永遠に収益はあがりません。相談者は相談料を払わなくてよい代わりに、「自社や提携先の商品を提案される」ことが前提になっていることが多いでしょう。

公平中立な立場から、複数の商品を比較して提案することが前提になっていますが、実態はそうなっていないケースが多く、「A社を売るとB社より手数料が高いので、本当はBの商品の方が合っているが、販売店の都合でA社を推奨する」といったケースも散見されます。(株式会社FPパートナーに対する行政処分について:財務省関東財務局

有料FP相談の一般的な特徴

有料FPは、相談者から直接、相談料を受け取る形(例:1時間○円、プラン作成で○円など)です。

提案の中立性を期待しやすいのが特徴です。「自分で商品は選ぶので、その前提となる方針・設計だけ相談したい」というニーズとも相性が良いでしょう。基本的なスタンスとして顧客に「商品を売る」ではなく、顧客と「商品を買う」ことを前提にしているのも特徴です。

どちらが良い・悪いではなく”使い分け”

無料FPでも、丁寧にヒアリングし、中立的なスタンスを心がけている多数います。逆に、有料FPだからといって、全員が公平中立とは限りません。結局は「人」次第です。

大事なのは、ビジネスモデルを理解したうえで、自分の目的に合ったサービスを選ぶことです。

有料FPに相談した方がいい理由

無料FPと有料FPの違いを踏まえたうえで、「有料FPにお金を払ってでも相談する価値がある」というポイントを整理します。

1. 商品販売のしがらみが相対的に少ない

有料FPは相談料が主な収入源のため、「商品を売るための相談」になりにくいのが特徴です。

その結果、次のような提案がしやすくなります。

  • リスクを取り過ぎている投資を減らす、やめさせる
  • コストの高い商品を手数料の安いインデックス型に替える
  • あえて投資せず、まずは手元資金を厚くしたり、ほかのことにお金を使う提案する

あえて辞める提案までできるのは、販売手数料に依存していない有料FPの大きな強みです。

2. 資産運用+ライフプランの”全体最適化”がしやすい

家計全体の資産状況や実現したい夢や目標を確認したうえで、「NISAをどれくらい使うか」「iDeCoも併用するか」「保険はどうするか」などを検討できます。また直近のライフイベントだけでなく、老後資金、教育資金、住宅、キャリア(転職・独立など)長期的な目線で全体最適化を提案することができます。

人生全体のお金の流れを俯瞰しながら、資産運用の位置づけを決められるのは、有料FPならではの価値です。

3. 中長期で伴走してもらいやすい

顧問契約の場合、半年or年1回の見直しで、経済状況や社会情勢、個々のライフイベントの変化に合わせて、対応が可能です。単発のお付き合いではなく、継続的なフォローを前提にした関係を築きやすいのも有料FPの特徴です。

資産運用にはリスクが伴います。時には元本割れをするマイナス局面にも直面するでしょう。そして一喜一憂し、本質がぶれてしまうこともあります。そんな時に、客観的な目線でサポートし、投資を続けるメンタル面の支えになることも可能であり、長い目で見て心強いパートナーになります。

費用対効果の考え方

相談料は一見高く感じますが、ムダな保険料や投資商品の見直しで毎月数千円から数万円の改善ができれば、十分「元が取れる」ケースもあります。また何かあった時にすぐに相談できるホームドクターのような存在は大きいでしょう

短期的なコストではなく、長期的なリターンで考えることが大切です

有料FPが向いている人

ここでは、「自分は有料FP向きかどうか」をセルフチェックできるように、向いている人の条件をまとめます。

こんな方は有料FPに向いています

  • 貯金はある程度あるが、何から資産運用を始めればいいか分からない人
  • NISA、iDeCo、投資信託など、制度や商品の組み合わせを整理したい人
  • 投資だけでなく、住宅購入、教育資金、老後資金など、複数のゴールを同時に考えたい人
  • 保険、投資、住宅ローンなどがごちゃごちゃになっており、一度プロと一緒に「棚卸し」したい人
  • 「売り込まれない環境で、落ち着いて相談したい」と考えている人
  • 一度きりではなく、長い期間でお金の相談相手を持ちたい人

まずは無料FP相談でも良いケース

逆に、次のような場合は、まずは無料FP相談でも良いでしょう。

  • とりあえず投資信託の一般的な仕組みを聞きたいだけ
  • NISAやiDeCoの制度をざっくり知りたい段階
  • 現在の運用方針でいいか確認したい

有料FPに行く前の「入り口」として、無料サービスを使うという選択肢もあります。その際にも、出口で商品があることは肝に銘じて行くことをお勧めします。無料相談のつもりが、あれよあれよと契約に。。。。なんてケースも

まとめ

資産運用は「何を買い、いくら儲けるか」でなく、あくまでも「夢や目標を実現するためのツール」でしかありません。

ファイナンシャルプランナー(FP)に資産運用を相談するかどうかは、「目的」と「FPの選び方」次第で、意味があるかどうかが変わります。

FP、IFA、無料FP、有料FPなど、それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合った相談先を選ぶことが大切です。特に、人生全体のお金の計画とセットで資産運用を考えたい人には、条件に合う有料FPへの相談も有力な選択肢になります。

世の中には様々な情報が錯綜し、何が正しくて、どんな制度や商品が自分に向いているかの判断は容易ではありません。大衆にとっていいものが、あなたにとって最適かは不明なのです。
ファイナンシャルプランナー(FP)に資産運用の相談をすることで「あなたにとって最適の方法」を一緒に考えることが可能です。

この記事を読んだ「いま」がスタート地点です。さあ「いま」からあなたは何をしますか?

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監修者情報:芳川 宏輔

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